宮城県の北東部、太平洋に面し、美しく豊かな自然に恵まれた気仙沼は、古くから日本を代表する港町として栄えマグロ、カツオ、サンマなどの水揚げ港として、また高級食材フカヒレの世界一の生産地として、グルメの町、食通の町として注目されている気仙沼。 南三陸海の町気仙沼で、80年余の長い歳月「旨い酒」を求め磨き続け、数々の鑑評会で金賞を受賞している酒蔵男山本店です。
男山本店の沿革
創業大正元年。古来より「酒は剣菱・男山」といわれ、男山という銘柄は、うまい酒の代名詞として多くの人々に親しまれて参りました。全国にいくつかある男山のうち、男山本店の「伏見男山」の名は、創業者菅原昭治が京都・伏見南方の岩清水八幡宮(別名・男山八幡宮)に、製造免許をいただいた大願成就の御礼祈願のおり、八幡宮宮司より拝受したものです。 これまで多くの鑑評会において好成績をおさめておりますが、特に国税庁主催の全国新酒鑑評会では昭和61年から酒造界最高位の金賞を4年連続して受賞した他、東北新酒鑑評会金賞、南部杜氏自醸清酒鑑評会優等賞(通算44回受賞)、東北清酒鑑評会金賞等を連続受賞しており、皆様方の力強いご声援をいただく中で 着実に銘醸蔵としての実績を重ねております。
男山本店の若きリーダー菅原専務が熱く語ってくれた男山本店のポリシー
「お酒は風土の産物とも言われております。また、田んぼの米が酒になるまでには、多くのドラマがあります。大地と人間の葛藤、日本の中で田んぼが果たす役割、そして蒸し米、麹づくり、櫂入れ・・・杜氏や蔵人たちの熟練した技や寝る間を惜しんでの作業がいくつもの物語を綴っています。 造り手としての明確な主張を持ち、風土を生かした酒をつくり、酒に込められたストーリーを飲み手にわかりやすく伝えていくことが、私たちの使命だと考えております。」
酒質の特徴
「伏見男山」は、気仙沼の恵まれた自然環境と人情豊かな風土のもとで、南部杜氏(岩手県石鳥谷町付近出身)独特の技術を生かした繊細な味わいと、新鮮な海の幸にマッチした軽快で上品な淡麗さを持つ酒質を特徴としています。さらに県産ササニシキ純米酒や宮城県を原産地とする酒造好適米「蔵の華」純米吟醸酒・契約栽培米美山錦純米吟醸酒等、風土を大切にし米の持ち味を生かした酒造りを進めております。
▲酒蔵の外観