支倉焼の工場案内
昭和24年、オリジナルな今までにない菓子を作りたい!
先代・佐藤長清のそんな思いから菓子作りはスタートいたしました。
頭にあったイメージは「和洋菓子」。
当時はまだ、和菓子職人と洋菓子職人が一緒に仕事するなどは考えられない時代
職人どうし戸惑いながらも試作を繰り返し、昭和33年7月ようやく9年余の歳月を経て完成しました。
和の白あんと、洋のフレッシュバター、そしてクルミの香ばしさが加わった、いままでにない絶妙の風味の菓子『支倉焼』の誕生です。
先代から受け継がれた作りを今も守り、1個1個菓子職人が手作りで仕上げています。昭和33年から支倉焼一筋に43年、工場長の菅沢氏から支倉焼の製法にまつわるこだわりを伺いました。
菅沢氏:「空調が完備した近代的で清潔な工場の中でも、季節が変わり、温度、湿度と日々菓子作りの環境が微妙に変わっていきます。いつ食べても同じ味わいを守るには、味を守る心と職人の手の感覚が一番大切なんです。機械化すると、作り手が機械に合わせてしまいます。私たち作り手が、菓子の1個々に責任をもつため、あえて機械化しないで、職人の手で作っています。加えて厳重な品質管理によって、保存料などの添加物を一切使用しないで、常温で1週間以上品質を保持できます。」
支倉焼ができるまでをご案内いたします。
フレッシュバターと卵、砂糖をねり上げ、かわになる『タネ』を作ります。
白あんにクルミを加えて混ぜ合わせ、包み込みます。
特大の釜で焼き上げると、「支倉焼」の文字が浮かび出てきます。
最終検査を終えると、包装され出荷されます。(右上の写真は特大サイズの特製支倉焼)